1959年テヘラン生まれ。
1980年にモフセン・マフマルバフ監督の映画に出演したことから映画界にはいる。
数本の短編を製作したあと、本格的に映画を作り始める。

1991年「バダック」で長編デビュー。
1993年「最終解決」で第9回イスファハン青少年映画・ビデオ祭で金蝶賞受賞。
1996年「父」イラン映画祭とファジル映画祭で最優秀作品賞
1997年「運動靴と赤い金魚」カナダ・モントリオール国際映画祭グランプリ受賞
1998年「太陽は、ぼくの瞳」でカナダ・モントリオール国際映画祭グランプリ連続受賞
2001年「バラン」でカナダ・モントリオール国際映画祭グランプリ 3度目の受賞


こんなに素晴らしい映画を作る監督がアジアにいたなんて知りませんでした〜。
まだ、下の2作品しか観ていないけど、とても心に沁み入るいい映画でした。
ほとんどんのキャスティングが素人さんなんて信じられません。
特に子供達の表情や演技がとても良かったです〜。




□■ 運動靴と赤い金魚 ■□




■1999年 第71回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート
■1997年 第22回モントリオール国際映画祭
グランプリ/観客賞/国際カトリック協会賞/国際批評家連盟賞
■1998年 ニューポート映画祭最優秀外国映画賞
■1998年 第11回シンガポール国際映画祭最優秀アジア映画賞

監督:マジッド・マジディ
出演:バハレ・セデッキ
ミル=ファロック・ハシェミアン



監督の希望で、メインキャストは殆どが素人だそうです。
主人公のアリ役は、小学校で先生に叱られていたところを目撃し、その顔が決め手に…。
妹ザーラ役は、引っ込み思案な性格から返事をもらうまでに時間がかかったらしいです。
そして最もこだわったのは兄妹の父親役。
監督は、演技も巧みなトルコ人の素人をやっと見つけ出しました〜
こうしたこだわりが、誰にでも親しまれ愛される作品を作り上げたのでしょうね〜!






□■ ストーリー ■□

少年アリは妹ザーラの靴を買い物の途中で無くしてしまう。
親にも言えず、靴が一足ずつしかないふたりは、
まず妹がアリの運動靴で学校に行き、下校途中で履き替えて次にアリが学校に行くことにする。
アリの家は貧しく、靴のことは言い出せない。

だがザーラはやっぱり、アリの靴をはいて学校に行くことに我慢できない。
アリの靴は大ききて、脱げて溝に落ちてしまったり、学校でも恥ずかしかった。

金持ちの家に庭の手入れに行くと、いい稼ぎになると教えられたアリの父は、
休日にアリを連れてお屋敷街に行き、上手く仕事にありつき、報酬もはずんでもらった。
だが直後、ふたりの乗った自転車の故障で父は大怪我をしてしまう。
やっぱり靴は、買ってもらえそうにない。

そんな時、小学生のマラソン大会(3等の賞品は運動靴)が行われることになり、
アリは、なんとか出場メンバーに選ばれました。

そして、マラソン大会の当日。アリは妹のために3等になろうと必死に走るのだった〜





アリ役のミル=ファロク・ハシェミアンとザーラ役のバハレ・セッデキ











□■ 太陽は、ぼくの瞳 ■□




「運動靴と赤い金魚」に続き、
モントリオール映画祭2年連続グランプリ受賞!
1999年/イラン映画

監督・脚本:マジッド・マジディ
父:ホセイン・マージゥーブ
モハマド:モフセン・ラマサーニ
おはあちゃん:エルハム・シャリフィ


 

モハマドと妹




妹と姉


 

おばあちゃんと父



□■ ストーリー ■□

モハマドはテヘランにある盲学校に通う8歳の少年。
全寮制の学校が夏休みなり、やがて父が迎えに来て生まれ故郷の小さな村へ戻る。
村に到着したモハマドを待っていたのは、優しい祖母や姉妹たちの歓迎だった。
故郷でモハマドは太陽の光のもと、美しく咲く花や緑を心の中で感じとることができた。
 
 再婚を希望する父は、モハマドの将来を気にして、大工の修行に出してしまう。
それを機に、おばあちゃんは病の床に伏して遂に帰らぬ人となってしまう。
死人か出たことを気にする婚約者の家族は、父の再婚話を断ってくる。
母を失い、再婚の話も流れ、苦悩する父。結局、モハマドを家に連れ帰る決心をする。

モハマドを馬に乗せて帰宅しようと川の木橋を通った時、
橋が一瞬にして崩れてしまい、モマハドは川の激流の中に飲み込まれる。
父は、モハマドを助けようと川の中に飛び込んだ。

しかし、水の流れはいっそう激しくなり、ふたりの姿は見えなくなった……






モハマドは太陽の光のもとで美しく咲く花や緑を心の中で感じとる





妹たちとの楽しい日々…