監督:熊井啓
出演:酒井美紀、渡部篤郎
遠藤周作「わたしが・棄てた・女」 原作


ハンセン病…といえば、”砂の器”を思い出す人が多いと思います。
ままも、昔、この映画をTVで見て、涙したことを思い出します。

”愛する”は、ハンセン病と診断された女と男の愛の行方を描いています。
しかし、二人の愛よりむしろ、療養所の患者さんたちの一生懸命に生きる姿に涙…

ハンセン病は、感染力も非常に弱く、通院治療で完治するそうです。
なのに長年、国の法律は多くの患者を隔離し、社会復帰を困難にしてきた。
この映画のなかでも病院の先生の態度や知識の少なさに、怒りを覚えました。

1996年に悪法が廃止されましたが、未だに療養所を出ずに暮らす人、
出たくても家族・友人に絶縁され行き場がない人がいることを知りました。




  

ミツ(酒井美紀)と吉岡(渡部篤郎)



□■ ストーリー ■□

町工場に働くミツ(酒井美紀)は,沖縄県出身の小児麻痺の後遺症を持つ
吉岡(渡部篤郎)と出会い結ばれる。
その後,ミツは大学病院でハンセン病と診断され,病名を知らされることなく
「検査のため」と長野県の療養所「信愛園」に隔離される。

吉岡からは「エイズでは…?」と疑われるなど,不安の中,
信愛園の入園者(岸田今日子,小林桂樹ら)と触れ合い,交流を深めていく。

 しかし,ミツのハンセン病は誤診と判明する。
退園し吉岡のもとへと向かうミツだったが,思い直し「ここの手伝いがしたい」と訴え,
信愛園にとどまり,入園者らの生活を手伝うようになる。

だが……。





大学病院で診察を受ける。
珍しい病気のために”さらし者”扱いされてしまう。





想い出の白いバラ



  

最後のデートで吉岡の赤いマフラーをもらう。





療養所で同室のたえ子