監督: カン・ジェギュ

出演:チャン・ドンゴン、ウォンビン、イ・ウンジュ
コン・ヒョンジン、チェ・ミンシク

2004年 韓国



昨年12月24日に公開された「シルミド/SILMIDO」が、封切から58日目にあたる2月19日、
韓国映画史上初めて、1000万人の観客動員記録を達成。
最終的に1200万人の観客動員数を記録しました。

これを超える勢いで、観客動員記録を塗り替えたのが、「ブラザーフッド」です。


 ある日突然、暴力が正当化され、一般市民が巻き込まれていく。 それが戦争。
『シュリ』以来、久々にメガホンをとったカン・ジェギュ監督の、
戦争の悲惨さを伝えたいという思いが壮絶な戦闘シーンに伝わってくる。

武器を持って闘えば、必ず血が流され、人が死ぬのだ。
敵も味方もなく、思想や愛国心などは立ち所に意味を失ってしまう。

この映画には、英雄は登場しない。
チャン・ドンゴン演じる兄にしても、ただ弟を守りたい気持ちだけで戦い、
弟は、その兄の行動に失望を隠せない。
ウォンビンが苦悩しながら成長して行く様を好演している。

家族と共に食卓を囲むこと…、愛する人と一緒に居れること…
そんなささやかな日常すら踏みにじる戦争の悲劇を、庶民の視点で描かれていると思う。



  
弟を守ることだけを考えているジンテ(チャン・ドンゴン)と
兄の豹変ぶりに戸惑うジンソク(ウォンビン)




突然徴兵されたジンソクとそれを追うジンテ





□■ ストーリー ■□


1950年 ソウル
ジンテ(チャン・ドンゴン)とジンソク(ウォンビン)の兄弟は、母親を支えながら、
ジンテの婚約者ヨンシン(イ・ウンジュ)とその弟妹も一緒に、
貧しいながらも、家族で仲睦まじく暮らしていた。

ところが、6月25日の朝鮮戦争勃発で、何の準備もないまま兄弟は揃って徴兵されてしまう。
自分を犠牲にしてでも、高校生の弟ジンソクを守り、その将来に夢を託していた兄ジンテは、
戦場で手柄を立てて太極勲章を授与されれば、
弟の除隊を認めるという上官の言葉を信じ、命知らずの戦士へと変貌して行く。




裕福でなくとも仲の良い兄弟







 
この3年1ヶ月におよぶ戦争で、南北併せて約500万人の軍人・民間人が
戦死・負傷・行方不明となり、30万人が北朝鮮に拉致されたそうである。
さらに、数百万人の離散家族が生まれたそうです。




同じ民族でありながら、北と南に分かれた悲惨な戦いが続く。




北朝鮮は、占領した地域で強制徴兵した市民を戦線に投入したそうです。
自分の意思と関係なく、戦いの渦に飲み込まれていってしまう… 



  
兄弟の再会、でも、それは敵味方に分かれて戦う立場…